良問算数【第5回】        大きい数の約分、素数

【問題】


462÷84=11/2           の導き方。

【回答】

➊ 与式を2で約分します。 ※分母と分子が共に偶数なので確実に2で割れることが分かります。

与式=231/42

❷ 与式を3で約分します。 ※与式の分母が奇数により2で約分できないことが明らかなので、3の約分を試します。231が 210+21 即ち 210と21 が3の倍数、かつ 42が 30+21 即ちこれも3の倍数、に気付かなくても、3で試すことに代わりはありません。

与式=77/14

❸ 与式を7で約分します。  ※与式の 21は 7×11、14は 2×7。

与式=11/2

【ダメなやり方】

462÷86をひっ算で計算すると5.5となるが、計算ミスのリスクは高い。答えが小数で求められている場合でも、リスクを小さくするには、11/2を先に導いてから 5.5にする方が良い。いきなり 6で約分することもできるがリスクが高い。6は 2×3 なので、2と 3に分けて約分する方が計算ミスのリスクは小さい。

【対策】

約分は、2、3,5,7の順に試みます。4で約分できる場合でも、2の約分を2回行います。6の約分は2の約分と3の約分に分けて行います。2の約分ができなくなったら、2の倍数(4,6,8・・・)の約分もできないことを知り、2より大きい倍数の約分を試すことはしません。3の約分ができなくなれば、同様に 3より大きい倍数(6,9,12・・・)の約分もしません。5,7、11・・・も同様です。

【解説】

約分は分母と分子が同じ数の倍数になる場合に行います。その為には、数が何の倍数になるのかを判定することが重要になります。受験においては判定の速さが必要です。判定しやすい倍数は、素早く見付けます。最初は倍数の判定が特に簡単な「2の倍数」と「5の倍数」さらに「10の倍数(2と5の公倍数)」を一番早く見付けましょう。次に「2・3・5・7・11・・・」の様な数の倍数を探しましょう。4、6、8、9の様な数は 2の倍数又は 3の倍数は、探しません。探す必要のない数は、6の様に 2×3に分解できる数です。つまり探す必要のある数は、掛け算に分解できない数です。11の後に続く分解できない数は「13,17,19,23、29・・・」と無限に続きます。このような数のことを素数と呼びます。全ての整数は素数の掛け算で表せます。ひっ算で、ある数をある素数で割って割り切れれば、ある数はある素数の倍数になります。倍数が分かれば約分もできます。又、計算の答えに分数を用いる場合は、これ以上約分できない分数にしないと答えになりません。例えば 2/4のような、まだ約分ができる分数は 2÷4 と同じ意味になります。これは計算の途中である為、正解にはなりません。大きい数の分数は、先に素数の小さい方で約分を試し、素数の大きい方は後にすることで、ひっ算のミスを減らしましょう。

【難関中学にチャレンジ】

5005÷770=▢/2 答えは13

【ヒント】

➊ ▢= の形(両辺を2倍)にしてから約分する。

❷ 7で約分できるかやってみる。

❸ 11で約分できるかやってみる。

次回の良問算数【第6回】は、通分、最小公倍数、素数です。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です